出川哲朗はかつて、嫌われ芸人だった。90年代後半から数年にわたっては、女性ファッション誌「an・an」の読者アンケート「嫌いな男ランキング」の上位常連。01年から05年は連続首位で、殿堂入りした。「抱かれたくない」と「嫌い」、「結婚したくない」を制した”絶対王者”は、「砂に埋めたい男」という、まるで出川のために集計されたようなランキングでも当然のようにトップに輝いた。だが、女性から蔑まれ、ボロカスに言われるのは勲章といえた。
しかし、異変が起こった。日曜ゴールデンのバラエティ「世界の果てまでイッテQ!」(日本テレビ系)で体を張ったリアクション芸を見せ、「出川イングリッシュ」「出川ガールズ」なる新語と新企画を成立させたあたりから、ファン層が子ども世代に拡充。17年にテレビ東京系で初の冠レギュラー番組「出川哲朗の充電させてもらえませんか?」がスタートすると、支持層がさらに広がった。
同番組は、スイカ柄のヘルメットを着用して、ゲストとディレクターが日本の各地を電動バイクで走行。行く先々の人々とふれあい、充電させてもらいながら目的地に向かう。出川の人柄ありきで成立しているため、低予算ながらもこれまでに明石家さんまや中居正広、「新しい地図」(稲垣吾郎&草なぎ剛&香取慎吾)、唐沢寿明、小池百合子東京都知事といった超大物が旅のお供をしている。
「その17年に発表された『テレビタレントイメージ調査』(ビデオリサーチ調べ)の男性タレント部門で出川は、前年32位から17位へジャンプアップ。