もしこれが「ヒルナンデス」（日本テレビ系）なら多少は許されたかもしれないが……。これまで政府のコロナ対策に辛辣な意見を発信し続けてきた「バイキングMORE」（フジテレビ系）の“お気楽ロケ”には多くの視聴者が怒りを覚えたようだ。
8月11日放送の「バイキングMORE」では前半から新型コロナの感染拡大を取り上げ、東京都の重症者数が過去最多の176人にのぼったことなどを伝えた。その中で、番組進行の伊藤利尋アナが、西村康稔経済再生担当大臣が行った会見に触れて、「帰省をして親族で集まるとか、同窓会で同級生が集まるとか、絶対に避けていただきたい」とのコメントを紹介した。
それでも、これまで予定どおり、東京五輪などが行われた経緯もあり、司会の坂上忍は「街の空気感っていうのが、もう“緊急”ではないでしょ」と発言。話を振られたコメンテーターのおぎやはぎ・矢作兼も「デルタ株なんて言ってますけど……」としたうえで、「死なないんでしょ」「死ぬのは老人だけでしょ」という認識があることを指摘。「もうナメちゃったものをもう一回怖がらせるのって相当難しいから、どういうメッセージを送ったらいいか、僕もわからない」と語った。
コロナ関連のコーナーでは最後に、「感染が拡大しているデルタ株はこれまであまり症状が出なかった若者にも出ている。感染も若者を中心に広がっているので、今、若い人にこそ気をつけてほしい」という救急医のコメントを紹介。
「自分の命を自分で守る。