舛添 森友問題に関しては、いろんな手を使ってねじ伏せてましたからね。あの時、安倍昭恵夫人を弁護した女性役人がいたんだけど、彼女をイタリアの在外公館へ逃がしたわけですよ。その役人を引っ張り出されたらたまらない、ということでしょうね。他にも当時、ものすごく優秀な次期事務次官候補がいたんだけど、彼もカザフスタンに飛ばしちゃうわけです。メディアはきちんとここに注目して、外交官のポストをそんなことに使っていいのか、とチェックしてほしかったですよ。
宮崎 そんなことってあるんですか。本人はそれで納得します?
舛添 例えば、宮崎君がその立場で「日本国を背負って、代表として向こうで働いてほしい。給料も上がるよ」と言われたら、嬉しいと感じるでしょう。一般的には栄転ですよ。週刊誌だってわざわざ高い渡航費をかけて、海外の大使館まで追いかけないでしょう。
宮崎 巧みですねぇ。
舛添 巧みじゃなくて、不純です。そんなこと、安倍政権からですよ。
宮崎 バレないもんですか。
舛添 批判した評論家だって、メディアから干されちゃう。それが公に出ないマスコミ対策を見事にやっています。そういう問題が起こった時には「宮崎の不倫の方が面白いぜ」ってマスコミに流すんです。
宮崎 そういうことか。僕のスキャンダル報道の裏には、何か大きな問題が隠されていたんですね。
舛添 キミは使われた感じですね。まあ、我々は目立つから、道具として使われがちなんです。
──そうした不祥事をどう切り抜けるかは‥‥。
舛添 まぁ、不祥事の対処法を舛添と宮崎に聞くこと自体、間違ってますよ(笑)。正直すぎたんですよ、我々は。そう思って慰めるしかない。