前回は過去最高の33.7%という平均視聴率(関東地区・復路)を記録した「箱根駅伝」。今回も1月2〜3日に開催され、例年以上に、手に汗握るレースが繰り広げられそうだ。専門家に見どころを取材した。
「ランナーの速さを単純に比較すれば、大本命は前回優勝の駒澤大。箱根を占う11月の全日本駅伝で優勝し、登録選手上位10人の1万メートル平均記録は、28分24秒65と史上最速です。対抗は前回、往路12位と出遅れ、総合でも4位に終わった青山学院大。登録選手16人全員が1万メートル28分台の自己ベストを持ち、選手層の厚みが違います。この“2強”の争いになりそうです」(スポーツ紙記者)
1991年の世界陸上で日本人初の金メダルを獲得、翌年のバルセロナ五輪マラソンでは「コケちゃいました」の名言を残した谷口浩美氏は、日体大在学中、箱根の6区の山下りを走った思い出を振り返る。
「山の上り下りで800メートルもの高低差があり、湘南の向かい風もある。場合によっては雪が降るかもしれない。戦力だけでは測れない要素が多いんです。そんな紆余曲折がある人生のような往復200キロが、さまざまな名ドラマを生んできたわけです。今回も何があるか分かりません」
箱根駅伝を走った経験があるスポーツライターの酒井政人氏は、駒澤大を本命に置きながらも、連覇には「不安がある」と明かす。
その理由は、“大学生最強ランナー”といわれるエース・田澤廉(3年)にある。12月4日に行われた競技会では、1万メートルで日本人歴代2位、日本人学生最高記録となる27分23秒44の快走を見せ、絶好調にも見えるが、
「直前のレースで好記録が出ると、箱根までに調整がうまくいかず、力を発揮できないケースが多いんです。これで田澤選手が、区間賞級の走りができたら、スーパーマンですね」(酒井氏)
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