五十音はなぜ「あいうえお」の順なのか?実は漢字と梵字が深く関わっていた

| Japaaan
五十音はなぜ「あいうえお」の順なのか?実は漢字と梵字が深く関わっていた

子どもの頃に習うひらがな。「あいうえお、かきくけこ……」という順番で習いますよね。それと同時に、「あかさたな、はまやらわ…」も暗唱したかもしれません。五十音がどうしてこの順番で並んでいるのか、疑問に思ったことはありませんか?

調べてみると、なんと他の言語の影響を色濃く受けていました。

子音と母音を改めて

平仮名は五十音は子音と母音の組み合わせで表現されています。縦の5字を「行」といい、横の10字を「段(または列)」といいます。行と列は子音と母音で分けられています。

子音が同じものは縦に(かきくけこ…)、母音が同じものは横に(あかさたな…)と並べられています。「カ」という発音を分解すると「k+a」となるし、「ヤ」を分解すると「y+a」となりますね。これは何故でしょう。

※ちなみに母音と子音がぐっちゃぐちゃになった人は、平仮名を伸ばして発声してみてください。「かーーーー」と伸ばすといつのまにか「あーーー」という発音になっていますね。なので「か」の母音は「あ」です。「すーーーー」の場合は「うーーー」になるので母音は「う」です。

50音表の生みの親、明覚上人

石川県加賀市に薬王院温泉寺という寺があります。

平安時代後期、ここに移り住んだ明覚上人という学僧が、「五十音図」の原型を作った人物の一人と言われています。

1093年に明覚上人が著した『反音作法(はんおんさほう)』が現在の原型になっているといわれています。

明覚上人は比叡山延暦寺に入り、悉曇学(しったんがく)を学びます。悉曇学とは、平たく言えば、中国や日本においての梵字(サンスクリット語)に対する音韻の学問。

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