美術館に飾られている作品の中には、「子どもの絵のよう」「自分にも描けそう」と思ってしまうものが展示されていることもある。だが大抵の人は思ってはいても、作品に手を出したりはしないはずだ。だがロシアで、100万ドルの価値のある絵画に落書きされたことが発覚して話題になった。
事件は昨年12月7日、エカテリンブルクのボリス・エリツィン大統領センターで発覚した。2人の来館者が作品を鑑賞中、ある一つの作品にいたずら書きされていることに気がついた。
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その作品はロシアの芸術家アンナ・レポルスカヤの『Three Figures(3人の人物)』という作品で、今からおよそ100年前に描かれたもの。3人の顔がない人物が描かれているのだが、美術館関係者が確認したところ何者かの手によって後ろの2人の顔に小さな目が描き足されていたことが発覚したのである。
この絵は1930年代に描かれたものであったため、美術館側は約100万ドルの保険をかけていた。12月20日に施設側は警察に被害を届け出たが、エカテリンブルク内務省が問題を軽視していたため、当初は警察が動かなかった。しかし文化省が介入し、今年2月になってようやく器物破損の容疑で捜査が始まった。
その結果、落書きの犯人はこの日施設に赴任したばかりの警備員であることが判明。この警備員の名前は明かされていないが、どうやら勤務初日で退屈していたため、手持ちのボールペンでいたずら書きに及んだらしい。「彼の動機はまだ不明ですが、管理者は正気の沙汰ではないと考えています」と展覧会キュレーターのアンナ・レシェトキナ氏は語っている。
いたずら書きされた作品は、所有するモスクワのトレチャコフ美術館に運ばれ修復された。幸いにも損傷はかなり少なく、修理代は3300ドル程度で済みそうだと判断されているそうだ。
退屈のあまり警備員が歴史的価値のある作品に落書きを!?ロシアで起きた驚きの絵画損壊事件
2022.02.19 23:00
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