歩いても歩いても、目的地に辿りつかない――。
そんな経験がある読者もいるかもしれない。東京都在住のBさん(40代女性)もその一人だ。
しかも、目指していたのは面接試験の会場。遅れるわけにはいかないのに、彼女は完全に迷ってしまい......。
<Bさんの体験談>
今から約30年前、公務員の筆記試験に合格した私はその日、最終の面接試験に向かっていました。
初めての駅で降りて案内図を見ると、出口がたくさん。どこに行けばいいかわからず、出勤途中と思われる男性に尋ねると、出口の場所を教えてくれました。
しかし、そこから出てどんなに歩いても、面接会場らしき建物は見当たらないのです。
「なんだよ、反対方向なんか教えた奴!」時間には余裕をもって行動していましたが、迷っているうちにあっという間に面接時間が迫ってきて、もうパニックです。
やがて大きな通りに出たところで車に荷物を積み込んでいた男性を見かけたので、私は地図を見せて道を尋ねました。するとその男性は、驚いた様子で言いました。
「ええっ!? ここ、反対方向だよ! なんだよ、反対方向なんか教えた奴! いいから早く乗んな!」
そして、仕事中だったにも関わらず、その車に私を乗せてくださったんです。
面接会場に着くとその人は、「じゃあな! 頑張れよ!」とにっこり笑って戻っていきました。
ガチガチだった私の緊張を彼がほぐしてくれたおかげで、面接も無事に突破。今でも仕事を続けることができています。