中国の買い占め、ウクライナ情勢による流通コスト増…消える「回転寿司ネタ」はこれだ!

| 日刊大衆
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 回転寿司チェーン最大手のスシローが、10月以降の値上げを発表。1皿の最低価格を120円に変更し、創業以来、38年間続けてきた“1皿100円”に終止符を打つことになった。

 その背景について、回転寿司評論家の米川伸生氏は、こう説明する。

「ウクライナ情勢による流通コスト増や、円安による仕入れ値の高騰、さらには欧米や中国での寿司ブームで魚介類が入手しづらくなったことが大きい。元来、回転寿司店は他の飲食店と比べても原価率が高く、ギリギリでやっていました。他のチェーン店も、これに追随する可能性は高いです」

 日本のソウルフードである寿司が、欧米や中国で人気になったのは“健康長寿食品”として認識されたことが大きいという。食の健康効果に詳しい薬剤師の田村哲彦氏は、こう言う。

「欧米では、寿司が健康的なローフード(生の食材)として注目されています。特に、青魚に多いDHAやEPAなどの魚油が、動脈硬化やEDの予防や改善に役立つと、中高年世代を中心に人気を集めています」

 中でも、寿司ネタで大人気のマグロやサーモンは、大幅値上げの危機だという。

 東海大学海洋学部教授の山田吉彦氏は、マグロの高騰について、こう解説する。

「マグロは、地中海や北大西洋、太平洋などで漁獲制限が設けられ、大量に獲ることができない一方で、世界的に需要が高まっている。特に、中国の需要が急増し、日本の買いつけ業者が押され気味になっています」

 加えて、この1~2年で石油価格が高騰。漁業関係者も大打撃を受けている。

■マグロ、サーモンが消えるのはなぜ

「漁船も経済的に苦しいとあって、卸し価格は上昇の一途。これが市場に反映されるのは、今秋からといわれており、秋以降、マグロの卸し価格は、さらに上がると予想されます」(前同)

 同様に、サーモンも中国などの需要増で仕入れ値が高騰。日本が安価に仕入れるのが難しくなったという。

「厳しい仕入れ基準も、日本が他国に買い負けしている原因の一つ。形や色が悪いと、日本の仲買業者は仕入れをためらうんです。一方で、中国はとりあえず、すべて買ってしまう。売り手が、面倒くさい日本よりも、文句を言わずに大量に買ってくれる中国を優先してしまうのも分かりますよね」(前出の米川氏)

 中でも値上がりしているのは、生サーモンとして人気があるアトランティックサーモンだという。

「仕入れ値が昨年より約2倍に高騰してしまい、100円寿司として提供できなくなっているんです。今後は、大トロのように330円皿でしか食べられなくなるかもしれません」(前同)

 現在発売中の『週刊大衆』6月6日号では、このほかにも値上がり必至の寿司ネタを紹介している。値上がり前に早めに食べておこう。

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