2010年に楽太郎から円楽を襲名。“腹黒キャラ”で親しまれた六代目三遊亭円楽さんが、9月30日に肺がんのため、亡くなった(享年72)。今年1月に脳梗塞で入院し、リハビリを続け、8月に念願の高座復帰を果たしたばかりだった。
「『笑点』(日本テレビ系)で、もう円楽さんの“毒舌”が聞けないかと思うと、本当に寂しい。後任のメンバー選びが進められていますが、40年も番組の中心だった円楽さんの穴は、簡単には埋められないでしょう」(テレビ局関係者)
実際、円楽さんの不在時に、番組の視聴率はどんどん下がっていった。
「候補として、女流落語家の蝶花楼桃花さん(41)らの名前が出ていますが、これを機に若手主体で番組を刷新するなんて噂も出ています」(前同)
生前、『週刊大衆』にもたびたび登場した円楽さん。『笑点』への思いも語っていた。
〈俺が司会やったほうがうまいけど、(春風亭)昇太が大喜利メンバーに戻ってくるとメンバーが軽くなる。端っこから……助平、暇人、馬鹿、七光、晩婚、花火屋だよ? やっぱり重しとなる俺がいないと(笑)〉
そんな円楽さんの活力源は豪快な遊び。
〈月イチの休みは同級生らと朝5時に起きてゴルフをやって、バカっ話して、酒飲んで騒ぐの。その後、二次会やって、さらに麻雀やって。夜中の3時までほぼ24時間遊んで、次の日は仕事。疲れてるんだけど、気持ちがいいんですよね〉
酒を愛し、バクチを愛し、そして女も愛した。
〈スケベなジジイになりてえな。若い女の前座が入ってきたら、ケツ触っちゃうくらいの。目指すところはそういうじいさん〉
老いても衰えない円楽さんは、2016年、40代女性とのラブホ不倫という“おいた”が発覚してしまう。
「釈明会見では、素直に不倫を認め、相手や家族を気遣いながら、会場を爆笑の渦に巻き込んだ。“さすが、一流の落語家”と、逆に株を上げる結果となりました」(スポーツ紙記者)
一方、こと落語に関しては、一心、情熱を注いだ。
〈お釈迦様は圓朝でもなくて、落語そのもの。その時代に生きている落語家は伝道師なんです。だから、俺は落語に帰依したんだ、落語さえ好きならばどんなことでも我慢できるって、そう思ったんですよ〉
現在発売中の『週刊大衆』10月31日号を読んで、円楽の落語愛を感じよう。