「侍」イコール「刀を持った人」ではない!?
「侍(さむらい)」という言葉は、特に違和感なく使われることが多いですが、その定義についてはあまりよく知られていません。
もともと侍は「侍う(さぶらう)」という言葉が由来です。人に仕える・見守るという意味があります。
サムライといえば剣を持った武士のイメージがありますが、一人で剣を振るっているだけの人は野武士や浪人です。
侍は、その言葉の由来通り人に仕えることが必要なのです(ちなみに、戦時に臨時で雇われるのも侍ではなく足軽と呼ばれます)。では具体的に誰に仕えるのかというと、それは時代によって変化していきました。
蓑を身に着け、雨中を火縄銃の射撃姿勢をとる足軽(Wikipediaより)
話は平安時代にまでさかのぼります。当時は天皇や貴族に仕える武士のことを侍と呼んでいました。