ちょっとしたことでイライラして周りの人に声を荒げてしまったり、ささいなことで家族や友達と言い合いになってしまったりと、私たちはしばしば「イライラ」や「怒り」に取り憑かれてしまいます。
職場や家庭、学校、友人関係が全て円滑な人はあまりいないはず。誰もが嫌な人、苦手な人と一緒に居ざるをえない時間があるものです。
誰かに怒ってばかりいる人に 「なぜそんなに怒るのか?」 と聞くと、たいてい 「怒りたくて怒っているわけじゃない!」 という答えが返ってくるもの。でも、それは違います。
「本当のところ、僕たちは怒りたいから怒っています。怒りやすい相手に怒り、怒りにくい相手には怒れず、グッと我慢しているんですよ」
そう語るのは『キミは、「怒る」以外の方法を知らないだけなんだ』(すばる舎刊)の著者・森瀬繁智(モゲ)さん。相手が社長でも部下でも怒りを感じたらそれを伝える、というスジの通った人は現実にはほとんどいません。社長相手には怒りを我慢できるのなら、部下相手にも我慢できるはず。これが「僕たちは怒りたいから怒っています」の意味です。
ただ、怒りを表に出すにしても我慢するにしても心にモヤモヤは残りますし、やるべきことが手につかなくなってしまいます。怒りをコントロールしたり、小さなことでカチンとこないようになる方法はないのでしょうか?
■「なるほど、あなたはそう思うんだね」怒りの根底にあるのは「自分は正しい」という信念です。「自分は正しい」と思っている人同士の考え方が食い違ったら怒りがわいてきて、言い合いになるのは目に見えていますよね。
「自分は正しい」と思うことは悪いことではありません。問題は自分と意見や考え方が違う人とぶつかった時の対処法です。言い負かそうとしたり、高圧的な態度で自分の優位性を示したり、「こうしなさい」と自分のやり方を押しつけたりするのは相手を否定する行為です。