いつ帰国?議員除名 逮捕状 ガーシーはなぜ失敗したのか

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ガーシーが、参議院で除名処分となり議員資格を失った。その翌日、さっそく警視庁が常習的脅迫・名誉毀損・強要・威力業務妨害の容疑で逮捕状を取った。

さらに旅券返納命令も出た。もしガーシーが返納命令に従わなかった場合、彼が中東のアラブ首長国連邦(UAE)のドバイにいるとして、不法滞在になってしまう。

アラブ首長国連邦と日本とは犯罪人引渡条約はないが、比較的友好的な国なので、ガーシーを身辺拘束し強制送還となるかもしれない。

あるいは、ガーシーは身辺拘束されない他の国に移るかもしれない。どちらにせよ、ガーシーが日本に帰ってくると、ほぼ間違いなく警察に逮捕されることになる。

ほんの少し前、日本に帰国して国会で釈明していれば、この事態は避けられたかもしれない。そもそもガーシーは28万7714票とって議員になっているのだ。この票数がいかに多いかというと、前回の参院選に立候補した著名人と比べると

・中条きよし(演歌歌手) 4万7420票
・松野明美(元マラソン日本代表) 5万5608票
・水道橋博士(タレント) 11万7794票

ガーシーの28万7714票がいかに多いかがわかる。

ではなぜガーシーはこれほどの票を集められたのか? ガーシーは最初から国会に出ないと言っていたのだ。そして「海外から国会議員のスキャンダルを暴く」と言って30万近い票を集めて当選したのだ。

多くの有権者にとって、議員が国会に出席するかどうかは、あまり関心がない。ガーシー自身、最初から国会に出ないと言っていたので「それではダメだ」と言う人はそう多くないだろう。

このコロナ禍で、我々は会社に出席しなくてもリモートで出来ることを知ってしまったのだ。

ウクライナのゼレンスキー大統領も、リモートでG7に参加するという。岸田首相がコロナにかかったとき、数日間リモートで公務を行ったが、これに文句をいう国民はいない。

ではガーシーは何を失敗したのか? 結局何もしなかったからだ。彼は「海外から国会議員のスキャンダルを暴く」と言って当選した。

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