牧野と東大
NHKの朝ドラ『らんまん』の主役のモデルとなっている牧野富太郎。彼は日本植物分類学の基礎を築き上げた伝説的人物です。
自ら日本中の野山を探索し、その生涯で収集した標本の数は約40万枚に及ぶとされています。
また、新種や新しい品種など1,500以上について命名するという業績を残しています。
しかしそんな彼ですが、大学でのいざこざも体験しています。
彼は22歳のとき、東京大学理学部の植物学教室に押しかけたのをきっかけに、東京大学に出入りするようになって各地で植物採取と研究を続けます。そして26歳の時には『日本植物志図篇』を刊行し、自筆の植物図の細密さなどが各方面から称賛されました。