「ラーメンスープは飲み干す」が正解!?ベストセラー『80歳の壁』名医が伝授!人生100年時代「不摂生」長生き術5

| 日刊大衆
写真はイメージです

 世界に誇る長寿国である日本。厚労省が発表した2021年の日本人女性の平均寿命は87.57歳で堂々の世界1位、日本人男性は81.47歳で世界3位だった。

 だが、80歳を境に、体力や気力の衰えを感じ、生活が激変する人が急増するという。

「80歳を機に、車の運転や習いごとをやめたり、健康を気にして、お酒を飲むのを我慢する人が多いんですね。この我慢こそが老化を早める原因です。今までやってきたことを我慢する生活は、体や頭だけでなく、免疫細胞も衰えさせるんですよ」と言うのは、ベストセラー『80歳の壁』(幻冬舎新書)の著者で、高齢者医療に詳しい精神科医の和田秀樹氏(62)だ。

 そこで、3月に同書の続編『80歳の壁[実践篇]』(同)を刊行した和田氏に、我慢せずにできる“不摂生長生き術”を聞いた。

■栄養豊富、飲まないのはもったいない

 まずは「ラーメンスープは飲み干しても大丈夫」という健康法から。

「高齢になると、腎臓の塩分を貯蓄する能力が落ちます。そのため、塩分を控えすぎると、むしろ塩分不足の『低ナトリウム血症』になります。それにラーメンのスープは栄養豊富でおいしいから、飲まないのはもったいない。私は、スープまで、きっちり飲み干しますよ(笑)」(和田氏、以下同)

■最も長生きする体型は小太り

 続いて、「メタボになることを恐れて、食べるのを控えないこと」。

「世界の多くの調査結果で、最も長生きする体型は、小太り気味だと分かっています。日本のある調査でも、やや太めの人は痩せ型の人より、6~8年も寿命が長いという結果でした」

 そのため、高齢者が注意したいのは痩せることより、少し太ることだという。

「実は、高齢になっても、体が必要とするカロリーはあまり変わりません。よく食事は“腹八分目”と言われますが、70代以上の患者さんには、“腹九分目”が目安。

ピックアップ PR 
ランキング
総合
カルチャー