「夢があると、人生は豊かになる」一度くらい、言われたことありませんか？モーツァルトは「夢を見るから、人生は輝く」と言っていますし、ウォルトディズニーは「追い続ける勇気があるのなら、全ての夢は必ず実現する」と言っています。しかし、日々の生活に追われる中で夢を持ち達成していくことは至難の技です。合同会社サクリエブ代表の入山氏は、夢を叶えて豊かな人生を手に入れるには「シン・コーチング」が有効だと言います。コーチングの本家本流を受け継ぐ「シン・コーチング」とは、どのようなものなのでしょうか。お話を伺いました。
日本人は夢を持てない？
入山氏によると、いわゆる成功者と言われる人々は、誰もが夢を持っているのだといいます。例えばソフトバンクの孫正義会長は、創業当時に「豆腐屋が豆腐を一丁、二丁と数えるように、一兆、二兆という単位で事業をする企業に」という夢を持っていました。ユニクロの柳井正会長は「服を変え、常識を変え、世界を変えていく」を掲げています。楽天の三木谷浩史会長は「企業の枠を越えて、未来を信じ、共に明日を創っていく」と掲げています。夢を持ち実現するんだと強く決断することで、成功者は成功を手にしているのです。
一方で、日本財団が2019年に調査した「18歳意識調査」によると、「将来の夢を持っている」と答えた日本の18歳は60.1％。これは調査した国の中でダントツの最下位です。他の国々はおおよそ9割が将来の夢を持っていると答えています。（参考情報：https://www.nippon-foundation.or.jp/who/news/pr/2019/20191130-38555.html）
誰もが「現状維持」を好む
どうしてこのような結果になってしまったのでしょうか。一説によると、大人が夢を語れなくなり、その姿を見た子ども達にも影響が出ている可能性があるのだそうです。入山氏は人間が現状維持を望む生きものだということを指摘します。