シリーズ読者投稿~あの時、あなたに出会えなければ~ 投稿者:Tさん(兵庫県・50代女性)
Tさんは高校生の頃、陸上部に所属していた。
きつい練習で疲れ果てた彼女は、帰り道の途中にある踏切で......。
<Tさんの体験談>
私は高校生の頃、陸上部で長距離走をやっていて、毎日練習に明け暮れていました。
その日は練習がきつくて、とても疲れていたのです。
電車が通るのをボーッと待っていたら...私は通っていた公立高校から家に帰るのに、近鉄南大阪線・河内松原駅を使っていました。
当時の河内松原駅は、改札を抜けるとホームに行くまでに踏切がある構造。改札を通り、3番ホームの準急に乗ろうとしたところ、踏切のカンカンカンカンという音が聞こえ遮断機が降りて来ました。
疲れていたので、ボーッとしながら電車が通るのを待っていたら、急に男性の「危ないです!」という大きな声が聞こえ、次に腕を凄く強い力で引っ張られました。
私は遮断機の前で待っていたのではなく、踏切の中に立っていたのです。
改札にいた駅員さんが私に気付いて、慌てて走って来て、私を助けてくれたのです。
電車が通って行ったのは、その直後のことでした。
「死んでいたかもしれない」当時は恥ずかしく、私は「すみません」とだけ言って急いで電車に駆け込みましたが、駅員さんが気付いてくれなかったら、私は死んでいたかもしれないと、電車の中で恐怖に震えてしまいました。