2022年は、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で一気に鎌倉時代や北条氏などに注目が集まった年でもありました。ドラマでは鎌倉時代の初期の動乱が描かれましたが、鎌倉時代の末期もさまざまな時代のうねりがありました。
そんな時代に翻弄されたのが、鎌倉幕府15代執権である北条貞顕(ほうじょうさだあき)です。
普段はなかなか焦点の当てられることのない人物ですが、実は文化面で功績を残しています。今回の記事では、そんな北条貞顕について詳しくご紹介していきたいと思います。
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北条貞顕は、1278年(弘安元年)、金沢北条氏の「北条顕時(ほうじょうあきとき)」と摂津国の御家人であった「遠藤為俊」の娘「入殿」とのあいだに生まれました。なお、金沢北条氏は、北条義時の6男(実泰)を祖とする一派です。
実泰の子である実時(北条貞顕の祖父にあたります)が北条泰時のもとで実力を発揮し、その後もこの庶流はさまざまな要職につきました。