「見知らぬ土地の飲食店に入ったら、出てきたのは『真っ黒けのうどん』。驚きながら店主と話すと、会計の際に...」(大阪府・40代男性)

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「見知らぬ土地の飲食店に入ったら、出てきたのは『真っ黒けのうどん』。驚きながら店主と話すと、会計の際に...」(大阪府・40代男性)

シリーズ読者投稿~あの時、あなたに出会えなければ~ 投稿者:さん(大阪府・40代男性)

Mさんはある日、ふと思い立って新幹線に乗り込んだ。

大阪から東京へ。「都会の洗礼」を味わいながらも、辿りついたうどん店で......。

<Mさんの体験談>

私は受験に失敗し、滑り止めの大学へ進学しました。

モヤモヤした気持ちを抱えたままで、何をやっても充実感が得られなかったある日。気付けばアルバイト代を手にしたまま、大阪から東京行きの新幹線に乗っていました。

「無料で良いよ」

新幹線を降りて乗り継ぎ。乗客に行き先を尋ねて無視されるという都会の洗礼を味わったり、行くあても無くて山手線を何周もしたりしました。

睡魔と戦いながら数日間旅をして、空腹とともにたどり着いたのは見知らぬ土地のうどん屋さんでした。

出てきたのは初めて食べる真っ黒けのうどん。驚きながら店主ととりとめのない会話をしました。

すると、お会計の際に無料で良いよと言われたのです。

またしても驚いて「えっ、何もしていないのになぜですか?」と問うたところ、自分との会話で既にお代はもらったようなものだから大丈夫、と言われました。

東京の風は冷たいと思いながら彷徨っていた自分に、そんな親切が身に沁みたことを鮮明に覚えています。

記憶が曖昧で、場所が思い出せないことが今でも心残りです。

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