杉咲花、志尊淳はじめ最旬キャストが結集し贈る、映画『52ヘルツのクジラたち』。
今回、本予告、本ポスターなどが解禁となった。
本予告は、海中で鳴くクジラの声から始まる。
「これは、クジラの声?」と尋ねる貴瑚の問いに、「この〈52ヘルツのクジラ〉の鳴き声は、他のクジラたちには聴こえない。
「世界で一番孤独なクジラって言われてるんだ」と答える安吾。
映し出される映像は、岬に立つ貴瑚、見つめる先には、髪の長い少年の後ろ姿。
虐待を受けながらも…続いて、虐待を受けながらもヤングケアラーとして家族を支える貴瑚の過酷な日常と、虐待の跡を持ち「ムシ」と呼ばれる少年の悲しみがオーバーラップしていく。
痛々しい傷を抱え、ふらふらと道路へ歩き出す貴瑚を間一髪救い出したのは、安吾。
「何で死のうとしたの?」と問う安吾に、「お母さんが、お父さんじゃなくて私が死ねって、お前が死ねって、だから私死のうと・・・」と、尋常でない様子で応える貴瑚を思わず抱きとめたのは、貴瑚の高校時代からの親友・牧岡美晴。
新しい人生を生きてみようよ安吾は優しい笑顔で「三島さん、新しい人生を生きてみようよ」と語り掛け、貴瑚は「生きたい・・!」と、せきを切ったように泣き出す。
転調して流れ出す切なくも明るい主題歌に乗せ、「もう貴瑚さんを自由にしてあげてください」と貴瑚の母に、柔らかい言葉で、でもキッパリと決別を告げる安吾。
貴瑚に笑顔が戻る。