シリーズ読者投稿~「ごめんなさい」を言いたくて~ 投稿者:Yさん(宮城県・20代女性)
Yさんが謝りたい相手は、今は亡き祖父だ。
祖父は彼女のことを大事にしてくれていたのに、あることをきっかけに口をきかなくなってしまって......。
<Yさんの体験談>
ど田舎に住んでいた私は、小さい時から祖父母にべったり。畑に行く時も何する時も、ついて行ってました。
小学生で具合が悪くなった時、中学での部活おわり、高校生になってもおじいちゃんは連絡すると必ず迎えに来てくれました。
手伝おうと声をかけたら怒鳴られて...高校卒業後は、介護福祉士の資格を取得するため、県外の専門学校へ進学した私。そのまま結婚し、実家に帰る機会がすくなくなり、たまに帰ることはあっても挨拶だけでした。
長期休みという名の産休で家に帰った時には、おじいちゃんの認知症が酷くなっていて、「物取られ妄想」が出現していました。
そしてその日、生活が大変だと思い洗濯をしてあげようと声をかけた私におじいちゃんは急に怒り出し、「よくお前みたいなやつが結婚できたな!」と怒鳴ってきたのです。
私も妊娠中でピリピリしていたため「よくお前みたいなジジイとババアは結婚したな!」と言い返してしまいました。
それ以来ずっと口を聞かないまま、おじいちゃんは一年後に亡くなりました。
あの時、なんで言えば良かったんだろう。なんで平常心で対応できなかったんだろう。今もモヤモヤしています。