3月29日から8月29日まで全国18店舗のカラオケ店で「なりきりマイク VOLUME2 Da-iCE」がスタートする。
なりきりマイクとは、ヤマハ株式会社が独自のAIを使って研究開発した誰が歌っても別人の声に変換するマイクのことで、今回「なりきりマイク VOLUME2 Da-iCE」を発表した。
なりきりマイクの開発元であるヤマハでは、音楽解析や音声合成などのいろんなAIの研究が進んでいる。そのなかで地声ではなく、誰かの声で歌いカラオケを楽しめるようにしたいという思いから、なりきりマイク開発に至った。
ヤマハはもともとボーカロイドの開発も行っている会社であるため、なりきりマイクの仕組みは音声をつなぎ合わせて音楽をつくるボーカロイドに近い。今回の「なりきりマイク VOLUME2 Da-iCE」では、まずは大野さん花村さんのさまざまな声をAIに大量に学習させたそう。
なりきりマイクでは実際に声を加工して変換するのではなく、地声から楽譜のような情報を取り出し、AIで学習した情報の中から大野さん花村さんだったらこういう風に歌うとAIが瞬時に合成して歌声を作りだしているという仕組み。ボイスチェンジャーとは似て非なるものであるとのことだ。
このなりきりマイクは2023年8月に、Every Little Thingの持田香織さんの声でも開発された。この時は日本で3ヶ所のみで期間も1.5ヶ月と短期間で展開された。前回の目的は、歌手の声で歌えるとカラオケをより楽しむことができるのか、それとも地声で歌う方が良いのか、という価値検証だったと担当者は話す。