「街」と「町」は、どちらも人が住む区画のことを表現する言葉です。
読み方も同じであるため、使い分けたくても違いがよく分からないという人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、「街」と「町」の相違点を解説します。使い分けのポイントや類語も紹介するため、ぜひ参考にしてください。
■「街」と「町」の違いとは?
辞書を見てみると、「街」と「町」は1つの言葉として意味の説明が記載されています。
まち【街/町】
1.住宅や商店が多く人口が密集している所。都会。 2.(「街」とも書く)商店の並ぶにぎやかな場所。市街。 3.地方公共団体の一。市と村の中間に位する。 4.市や区を構成する小区画。 5.田の区画。区画されてある田。 6.人家が密集し、道路で分かれた一区域。 7.物を商う店の集まった場所。市場。
(出典:『デジタル大辞泉』小学館)
「町」は広く使える言葉なので、基本的にはこちらを使用すれば問題ありません。
しかし、ニュアンスが若干異なるため、より詳細に表現したいのであればそれぞれの違いを理解した上で使い分けるのがおすすめです。
◇使い分ける時のポイントは「都会的な雰囲気を表したいどうか」
「街」と「町」の具体的な使い分けは、国語辞典でもはっきりと区別されていません。
しかし、もし「街」と「町」を使い分けるならば、都会的な雰囲気を表したいかどうかという点に注目してみましょう。
例えば、人通りが多いところに行く時は、「町」ではなく「街」を使うとその景色が浮かびやすくなります。その区域自体の広さや人口というよりも、商店やビルが立ち並んでいたり、人が買い物などで集まったり、にぎやかなイメージが当てはまるでしょう。
一方、「町」と表記すればのんびりとした雰囲気を表現することができます。