シリーズ読者投稿~あの時、あなたに出会えなければ~ 投稿者:Tさん(滋賀県・年齢性別不明)
15年程前、Tさんは友人に会うために韓国に行くことになった。
待ち合わせ場所は空港。しかし、そこへ向かう飛行機の中である事実が発覚し......。
<Tさんの体験談>
今から15年ほど前の大学生時代、韓国人の友人に再会するため、東京在住の友人と滋賀在住の私は、韓国のとある空港で現地集合することになりました。
お互いに連絡を取る手段がなかったので、韓国の友人の電話番号を握りしめ、ドキドキしながら飛行機に搭乗。
宿泊先も何も決めないまま、待ち合わせの空港だけが頼りの無謀な旅でした。
このままでは友人に会えない!?空港に向かう飛行機で隣になったのは、大阪の大学に通う韓国人の男性でした。
申告書のようなものを書く時にやりとりをしたことをきっかけに、同じ大学生だったのもあって会話が弾みました。
彼は帰省するところだというのを流ちょうな日本語で教えてくれて、私は今回の旅について話をしました。
すると、このままでは友人たちと合流できないかもしれないことが分かったのです。
彼によると、友人たちが来る空港と私が到着する空港は別の場所かもしれないとのこと。
不安でいっぱいになった私が、友人の電話番号を持っていることを伝えると、着陸後に公衆電話から友人に電話をかけてくれることになりました。
「会えてよかったね」と言って...電話の結果、予想通り、空港は別の場所でした。