もっとうれしいニュース。ボイジャー1号が正気を取り戻し解読可能な信号を送信
2024.04.24 20:49
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カラパイア
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47年前に打ち上げられ、様々なミッションをこなしながら太陽圏を脱出し、星間空間の航行を行っていたNASAの無人宇宙探査機、ボイジャー1号だが、数ヶ月前に不具合が生じ正気を失ってしまった。
「回復したら奇跡」とまで言われていたが、研究者らの諦めない心と努力が実り、ついに我に返ったそうだ。
NASAの技術チームが打った起死回生の一手は、コードを分割してシステム内に分散して保存するというもの。これによってぶつぶつと意味不明な言葉ばかりをつぶやいていたボイジャー1号は正気に戻り、ちゃんと意味の通じる返事を返してくれたのだ。
・正気を失ったボイジャー1号のこれまでのあらすじ
1977年9月5日に打ち上げられ、47年も宇宙で一人旅を続けたボイジャー1号がぶつぶつと意味不明な言葉ばかりをつぶやくようになったのは、約5か月前の2023年末の頃だ。
カラパイアではそれからずっとボイジャー1号に関する情報を追っていた。
不具合の原因として考えられたのは、科学機器や機体についてのデータをまとめる「フライト・データ・システム(FDS)」と、これを地球に送信する「遠隔測定変調ユニット(TMU)」との通信の不具合である。
一体何が2つの機器の通信を阻害しているのか特定するべく、NASAジェット推進研究所の技術チームが、普段とは違う手順で壊れたデータを迂回する特殊な呼びかけを行ったことは、前回、前々回にお伝えした通りだ。
これによって老朽化したボイジャー1号がおかしくなった原因が、”物忘れ"であることが判明した。