「男女平等」が謳われる世の中だが、それでもビジネスの世界はまだまだ女性は男性と比べると不遇だったりする。大した結果も出していない男性社員がとんとん拍子に出世していくのに対して、女性が出世するためには男性の何倍も成果を出さなければいけなかったり、女性というだけで耳に痛いことを直言すると煙たがられてしまったり…。
ただ、こういったことが日本に限らないものらしい。アメリカのライターであり、コメディアンとしても活動しているサラ・クーパーさんの『男性の繊細で気高くてやさしい「お気持ち」を傷つけずに女性がひっそりと成功する方法』(サラ・クーパー著、亜紀書房刊)は、なんだかんだで男性とうまくやっていかないとビジネスの世界で成功できない女性の現状をユーモラスかつ皮肉っぽく綴っている。
女性が成功の機会を求めるなんて、思っていることを声に出して言うなんて、知識を持っているなんて、男性が間違っている時にそれを指摘するなんて、よくもそんなことができるものです。男性が正しい場合でも「正しい」と言うのは失礼です。だって彼は男性なのですよ!いつも正しいに決まっています!(本書まえがきより)
男性は誇り高い生き物であり、プライドを傷つけられることを何より恐れる。だから女性が成功したかったら男性の自尊心はいかなる犠牲を払ってでも死守しなければならない、とサラさんは綴っている。もちろん冗談であり皮肉だが、男性に限らず女性だってプライドを傷つけられたくはない。だからこそ、女性は職場でまともに扱ってほしければ、自分をアピールする時でもでしゃばりすぎず、存在感を出しすぎず、つつましくというのが本書のメッセージだが、もちろんこれは現実のビジネスシーンが「まとも」ではないことへの皮肉である。