確かな剣術の腕を持ち、新選組で局長・近藤勇、副長・土方歳三に次ぐ「総長」の地位にまで出世した、山南敬助(やまなみけいすけ)。しかし彼は隊則に背いて脱走の罪を犯し、切腹となってしまいました。
そんな彼には、死の間際に彼の元を訪れた「明里」という恋人がいたと伝わっています。「格子戸の別れ」として有名なこの場面を演じた明里とは、いったいどんな女性だったのでしょうか?
明里については、幕末に生きた女性で山南敬助の恋人だったということ以外、ほとんど何も記録が残っていません。
そのことから、山南と彼女にまつわるエピソードは全て、昭和になってから子母澤寛によって書かれた『新選組遺聞』の創作ではないかという説も存在します。
明里は京都島原の「天神」という階級の遊女で、山南敬助が切腹した頃は21~23歳くらい。