連日に渡り報道されている「クマ問題」は、いよいよ社会問題になりつつある。
10月22日には宮城県仙台市中心部でクマ1頭の目撃が行われたのを皮切りに、翌23日には北海道札幌市の市街地公園内で親子と思われるクマ2頭、同日には岩手県盛岡市の市役所前に子どもと思われるクマ1頭が現れた。
各地域ではクマが現れた地域を立ち入り禁止にしたり、警察が歩行者を誘導したりして対応に追われている。だが、その一方、警察関係者が頭を悩ませているのが、「クマをひと目見てみたい」という野次馬の存在であるという。
23日、札幌市の公園内のケースでは行政の判断で猟銃を使える「緊急銃猟」へ向けた処置が行われたが、クマ出没のニュースを聞きつけた住民らが現場に集まりすぎてしまい、発砲の準備を中止することになった。
猟銃は当然クマだけではなく人間をも殺傷する力があるため「流れ弾が当たる」「安全を確保できない」と判断された場合は使用を中止せざるを得ないのである。また、同日に現れた盛岡市のケースも、橋の上からクマの姿を見ている見学者の数が多かったため警察が誘導していたという目撃談もある。こちらはトラブルにはなっていないものの危険な行為であることに変わりはない。
クマを見たいと思い、集まって来る人の中には「遠くから見てれば逃げられる」「自分は大丈夫」といった考えの人もいるようだ。しかし今回の仙台・札幌・盛岡市の3ケースは人が多くいる市街地での目撃であり、パニック状態に陥らないとも限らない。今後もクマ被害が増えることが予想されており、行政は新たに「野次馬対策」にも力を入れていく必要がありそうだ。
市街地で相次ぐクマ出没に野次馬が発生 札幌では公園に居座るクマへの「緊急銃猟」を中止
2025.10.24 20:00
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