繊細な技術と、見事な観察眼。その2つが組み合わさった作品がX上に投稿され、話題になっている。
岡山県の笠岡市立カブトガニ博物館の公式Xアカウント(@horseshoecrab_m)が2026年2月14日、
「ほほう...世の中には『切り葉』ってのがあるのか。カブトガニ切ってみました」
という呟きとともに披露したのは、一枚の葉から切り出されたカブトガニの姿。
太陽光に透かすと葉脈が浮かび上がり、本物の甲羅のような質感を放っている。
「ここがギザギザしてたんだ」「甲羅の形ってこうなってたんだ」と勉強になるくらい、本物のカブトガニと、とってもソックリ! 素晴らしい再現度に、Xユーザーからは8600件を超えるいいねのほか、
「おおすごい」「天才」「さすが本職」
といった声が寄せられている。
かっこよくてカワイイ、それがカブトガニこの作品を制作したのは、カブトガニ博物館の学芸員・東川 洸二郎さん。
本人に取材したところ、制作のきっかけとなったのは、葉っぱ切り絵アーティスト・リトさんの作品を見たことだった。「カブトガニの形を葉っぱで表現してもおもしろいかも」という単純な理由から、制作に取り掛かったという。
材料となっているのは、トベラという常緑樹の葉っぱ。グリセリンと水を1:1で調合した水溶液に、1週間漬けて柔らかくするという下処理が必要だったそう。その後、30分ほどかけて切り抜かれた。
葉の自然な湾曲をカブトガニの丸みに見立て、葉の軸をそのままシッポ(尾剣)として活用。葉っぱの特性を最大限に生かした仕上がりになっている。さらに、撮影の背景にもこだわった。