大河ドラマ「豊臣兄弟!」で、美濃三人衆の一人として登場する稲葉一鉄(いなばいってつ)。稲葉良通(いなばよしみち)とも。
斎藤義龍に背を向け、のちに織田信長に仕えた武将として知られるため、情勢を見て立ち回った“現実派”の人物という印象を抱く人もいるかもしれません。
しかし実際の一鉄は、そんなイメージとはかなり異なります。
彼は、四字熟語「頑固一徹」の語源になったともいわれるほど、信念を曲げない人物でした。相手が信長であっても、自分が正しいと信じたことは簡単に譲らない。そんな一本気な気質こそが、一鉄という武将のいちばんの魅力です。
今回は、そんな稲葉一鉄のエピソードをたどりながら、頑固者として知られた実像と、信長との興味深い関係を見ていきます。