混雑する電車通勤はつらいもの。まして、妊娠中で体調が芳しくないと立っていられないことも。
そんなとき、席を譲ってくれる人がいたら。それも、一人だけではなく。
――兵庫県在住の30代女性・Kさんの体験談。
<Kさんからのおたより>
コロナ前、妊娠して毎日電車で職場に通っているときの話です。
電車には多くの人が乗っていました。
座れないことも多く、特につわり時期は吐き気がひどく、精神的にも不安定だったのか立ちながら涙目になってしまうこともありました。
肩を叩かれてある日、後ろから肩を叩かれて、振り返ると、
「自分の前の席があいたのでどうぞ」
と譲ってくださる男性の方がいました。私はお礼を言って座らせてもらうことにしました。
それから彼は、自分の前の席があいた日は必ず私に声をかけてくれ、他の人たちも私が妊娠していることを覚えてくれたのか、席を譲ってもらえることが多くなりました。
切迫流産や切迫早産も経験して、本当に大変な妊娠期間でしたが、その後無事に息子が生まれました。
今は引っ越して、同じ電車に乗ることは無くなりましたが、息子が毎日元気に過ごしているのを見ると、
「あのとき私に声をかけてくださった皆さんがいたから、息子は名前も知らない心優しい人たちの協力もあって生まれてきたんだな」
と、本当に感謝の気持ちでいっぱいになります。