15年ほど前、Uさんは臨月を迎えていた。
体のあちこちが痛むけれど、夫は仕事で忙しく、引っ越してきたばかりの土地で頼れる人もいない。
ひどく暑い日でも、買い物に行かなければならなくて......。
<Uさんからのおたより>
2010年夏、記録的な猛暑の日のこと。
私は臨月で、体の節々が痛い状態で外出。食料品が入った買い物袋を持ち、日傘をさしてヨロヨロと歩いていました。
向かい側から、私と同じように、足を労りながらゆっくりと歩く、かなりご高齢の女性が来ました。
暑さで参っている顔で...その方は暑さに参ってしまっている表情をされながらも、私に
「あんた、頑張んなさいよ!」
とエールをくださいました。
実家から離れた土地で、知り合いもまだいない時。
夫も深夜まで、残業続き。
スマホもなく、心細い日々の中、初めてお会いした方からのエールは、本当に心に響きました。
ご自身も大変な中、人を励ますその優しさに、感動しました。
つらい時期も、その言葉を思い出して出産後、里帰りもせず、軽度の障がいを持って産まれた我が子の、ワンオペ育児がスタート。なかなか大変‥...。
その子も今、15歳。辛い時期、半泣きで過ごしてきましたが、あの方からの
「あんた、頑張んなさいよ」
の言葉を思い出し、なんとかやってこれました。
あの時は、本当に有難うございました。