「助けてください」――埼玉県在住の50代女性・Bさんは、商業施設を行きかう人々にそう訴え続けた。
突然具合が悪くなった孫、泣きじゃくる娘。すると、何人かの人が集まってきて......。
<Bさんからのおたより>
3年前の7月、娘と当時3歳の孫と3人で市内の七夕祭りに行った日のことです。
お祭りの帰りに近くの商業施設に立ち寄った際、私はトイレを使い、娘と孫はその間、近くのベンチで休憩していました。
すると、娘が孫の名前を呼ぶ大きな声が何度も聞こえて来て、私は慌ててベンチへ向かいました。
孫は意識朦朧としていて、呼びかけに反応することもない状態でした。
呼吸は弱く、唇は青ざめて私が孫を抱き抱えた時には孫の呼吸は弱く、唇も青ざめてきていました。
意識朦朧になる前に麦茶とお祭りで買ったカステラを食べていたようで、カステラが口の中に残っていたようでした。
必死に背中を叩き、孫の名前を呼びながら、ベンチの前を行き交う人に「助けてください」と言い続けました。
娘は泣きじゃくり救急車も呼べない状態でした。
ほとんどの人は通り過ぎていってしまうなか1人の男性が立ち止まり、2人の女性は「助けてと聞こえたから」と走って来て下さり、近くの薬局の方を呼んでくれたりAEDを持って来てくれたりしました。
男性の方は泣きじゃくりパニックになっている娘に水を買って来てくれました。
また別の女性2人と男性1人のグループの方たちも、娘を落ち着かせようと声をかけ続けてくれました。
孫は完全に意識を失い...しかしそのうちに私に抱かれていた孫の意識がなくなり、私もパニックになりかけました。
でも、その時に走って来てくれた女性が、ずーっと私を励ましてくれてました。
まもなく救急車が到着してそちらへ移動する時も、散らかってしまったベンチ周りを片付けようとしたところ、「後はやるから救急車へ行って」と言って下さいました。
その場から離れる時に、助けて下さった方々にお礼を伝えましたが、お名前など聞く余裕もなく、悔やんでいます。
診断は熱中症でした。