家族に会えない、孤独な産後。初めて触れる赤ちゃんは、泣き止まなくて......。
埼玉県在住の30代女性・Iさんが出産したのは、コロナ禍のことだった。
孤独を乗り越えられたのは、病院でのある出会いのおかげだという。
<Iさんからのおたより>
2020年10月末に第一子を出産しました。コロナ禍で妊娠中から親戚などと会う機会も中々作れず、立ち会い出産も産後の面会も全て禁止。
産後は病院の先生方以外に「おめでとう」と言われることも無く、孤独を感じる出産でした。
そして迎えた母子同室の日。初めて触れるわが子。どう対応していいか分からず泣きやまない息子に「どうしたらいいの!!」と思わず声を出してしまいました。
隣の病室まで聞こえていたらしく...自分ではそんなに大声を出したつもりはなかったのですが、外まで聞こえていたのでしょう。隣の部屋の患者さんが私の部屋に来てくれました。
「初めてのお子さん?」と聞いてくれたので「はい」と答えたら「頑張ったね、おめでとう」と言ってくれました。
病院のスタッフさん以外から「おめでとう」の言葉を言われたことが凄く嬉しくて、思わず泣いてしまいました。
そして彼女は、部屋に来てくれた理由を教えてくれました。
「貴方の叫びが聞こえてね......。私も1人目を産んだ時に1人で子どもと病室に居るのが凄く不安だったの。でもその時は面会で人と話せたからあんまり孤独感じなかったけど今は無理だしね。だから1人じゃないって気づいてほしかったの」
そして息子を抱っこして、私のことを沢山褒めてくれました。
もしあの時、私のことを褒めてもらえなかったら、その後の母子同室は毎日が苦痛で仕方なかったと思います。
孤独を感じずに入院期間を息子と過ごせたのは、間違いなく部屋に来て話しかけてくれた方のおかげです。
名前も聞けずお礼もまともに言えずに退院してしまったけど、あの時はありがとうございました。
今、息子は公園を元気に走り回るやんちゃboyに成長しました。