ベビーカーに赤ちゃんを乗せ、階段を上ろうとしていた私。気づけば手からベビーカーが消えていて(神奈川県・60代女性)

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ベビーカーに赤ちゃんを乗せ、階段を上ろうとしていた私。気づけば手からベビーカーが消えていて(神奈川県・60代女性)

赤ちゃんと2人で街に出かけた若き日ののりべさん(投稿時:神奈川県在住60代女性)は、へとへとになって最寄り駅まで帰ってきた。

そこでの難関は、駅の階段。

しかし気合を入れたところで、横から手が伸びてきて......。

<のりべさんからのおたより>

今から30年以上前、長男がまだ赤ちゃんだった頃。若かった私は家にいることに飽きてしまい、ある日子連れでの外出を企てました。

乳母車でオシャレな街へ出掛けてやろうと思ったのです。

車もなく電車での移動です。今のようにあちこちにエレベーターがありトイレには子供用イスがあるわけでもありませんでした。

階段を上ろうとしたら、乳母車が

確かに出掛けたはずなのに只々へとへとになったことと、トイレに入った時に抱っこひもで後ろにおぶった息子が苦しいのか手足をバタバタしていた感覚は思い出せるものの、どこで何をしたのかははたと思い出せない始末。

でも、最後に最寄駅の長い階段を前に「さぁ行くよ!」と自分と息子に声をかけ、乳母車を抱き抱えて登ろうとした時のことは、よく覚えています。

すっ! と両脇から紺のスーツの腕が伸び、私の手から乳母車がなくなったのです。

見ると30代くらいのサラリーマン2人が乳母車を両側から持ってどんどん上まで運んでくれているではありませんか。

あたふたと階段を登ってありがとうございますとお礼を言いましたが、お2人は爽やかに笑顔を見せてすぐにその場を立ち去られました。

あっという間の出来事でしたが、あの時の嬉しい気持ちはずっと忘れる事はないでしょう。

息子も今や、あのお2人と同じくらいの年齢のサラリーマンになりました。

あの時の彼らのように、何気ない親切を気軽に出来る人になって欲しいと心から願います。

【このコーナーでは読者のみなさんからの投稿を紹介しています】

名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」、あるいは「どんなもんだい!」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。

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