まるごとパクッといけちゃう"無毒なフグ"がX上で紹介され、話題になっている。
丸くふくらんだ体に、キリッとした背びれ。ぷっくりとした口元まで、どこからどう見ても立派な"フグ"だ。
しかし、これは海を泳ぐ生き物ではない。
その正体は......なんとも愛らしい和菓子なのだ。
「ふぐぅ~ はらわたもこし餡なので無毒です!」
2026年7月19日、そんな呟きと共にこの一品を紹介したのは神奈川県・寒川町の和菓子店「和菓子處 吉祥庵」の店主・黒和(@kurokazu_45)さん。
本人に詳しい話を聞いた。
ジョークから夏恒例の定番商品に和菓子職人である黒和さんは、釣り具メーカーのテスターを務めるほど大の釣り好きでもある。
そして釣り人の間では、話題の和菓子になった「クサフグ」は食用に向かず、"外道"としておなじみの魚なのだとか。
そんな魚がモチーフになったのは、彼らがもともと「ジョークグッズに近いネタ系お菓子」として生み出されたからだ。
コロナ禍の真っ只中だった2020年。自身の営む吉祥庵が暇になり、フグの和菓子を遊びで作った黒和さん。それが釣り仲間の間で話題になったので店頭にも並べてXに投稿したところ、思わぬ大反響を呼んだそう。
以来、毎年夏だけの限定商品となり、販売開始を知らせるたびにバズる"夏の風物詩"へと成長。ひれの抜き型を自作するなど改良を重ね、現在の姿にたどり着いた。
「まさか一般ウケして、毎年恒例の定番商品になるなんて思いもしませんでした」(黒和さん)
愛らしいフグたちは、上生菓子の中でも"練り切り"という生地で作られていて、中には自家製で炊き上げた自慢のこし餡がたっぷり詰まっている。