歴史を見ていると、「この人、本当に武将なのだろうか」と思うような人物に出会うことがあります。その代表格のひとりが、南北朝時代の武将・佐々木道誉(ささき どうよ)です。
※前編の記事:
道誉のもう一つの特徴は、文化への深い関わりでした。
連歌、田楽、猿楽、茶の湯、香など、当時のさまざまな芸能に通じていたとされています。連歌の世界では、南北朝期の准勅撰連歌集『菟玖波集』の成立や評価に関わったとみられ、自身の作品も多く収録されたと伝えられています。
また、猿楽の観阿弥・世阿弥と同時代に活動しており、猿楽の担い手たちを保護する立場にあったとも考えられています。
武将でありながら文化活動にも深く関わる。
この点は、当時の武士の中でもかなり特徴的な存在でした。