不案内な場所で、道を尋ねた二人の相手。
その後、そのうちの一人と、まさかの展開に。
茨城県在住の50代女性・Mさんの実体験。
<Mさんからのおたより>
私は30代前半で自動車学校に通い、運転免許を取得しました。
卒業検定に合格し、県の運転免許センターに学科試験を受けに行くことになったときのこと。私の家から県の運転免許センターは遠く、宿泊先を予約し出かけました。
夕方、宿の最寄り駅に着きました。11月で既に真っ暗、宿の場所もはっきりわからず心細くなりました。
カバンの中にキャンディーが駅の近くに女子中学生が二人いたので、宿泊先の場所を聞いたら説明してくれました。別れた後、歩いていると、そのうちの一人が、
「暇ですから、宿まで案内しましょうか」
と自転車で追いかけて来てくれたのです。私はとてもうれしくなり、その女子中学生といろいろな話をしながら宿の方に歩いていました。
すると女子中学生は、私が大きなカバンを持っているのに気づいたのか、
「重いでしょうから、自転車の荷台に積んでください」
と言ってくれたのです。私は「ありがとう」と感謝し、荷物を彼女の自転車の荷台に上げてもらいました。私のカバンの中にキャンディーが入っていたので、彼女にあげたら「おいしい」と喜んでくれました。
無事に宿に到着し、私が「本当にどうもありがとう。助かった」とお礼すると、彼女はこう応じてくれたのです。
「おいしいアメをありがとうございました。明日、試験頑張ってください」
私は、彼女の姿が見えなくなるまで見送りました。
今、その女子中学生は30代になり、素晴らしい女性になっているだろうと思い出しています。
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名前も知らない、どこにいるかもわからない......。