<Sさんからのおたより>
先天性疾患からの障害をもって生まれた我が子を担当してくれていた、保育園のO先生へ。
珍しい疾患ということもあって、保育時に気を付けたほうがいいことを主治医に直接確認したいと診察に同行してくださったときのこと。
普段は送迎のバタバタでゆっくり話せないけれど、片道30分のバスの中で、普段の保育園で我が子がどう過ごしているかをいろいろ話して下さっていた。
あれから8年経った今でも...その中で私が、生まれたときのこととか普段の生活とか、「諸々後悔してばかりの育児なんですよね......」と、ぽろっと弱音を吐いてしまった。
先生は一瞬黙った後、「お母さん、後悔することがあるほど毎日真剣にお子さんと向き合っている証拠ですよ」と言ってくれた。さらに、
「後から考えたらたくさんのいい選択肢が見えてくるけど、それは結果論で保護者の方はその時に最良の選択をしようと努力されていると思います。とってもがんばってるんですよね。こどもがおいしいごはん食べて、すやすや寝たならその日は満点! 反省するのはいいけど、それ以上にわたしめっちゃ頑張ってるとご自身をほめる時間を持ってくださいね」
といったことを、ニコニコ話してくださった。
生まれてからずっと子どもの障害のことで張りつめていたけど、先生の言葉で少し肩の力が抜けた気がしました。
翌年に異動で別の園に異動してしまったけど、先生の細やかな気遣いはほかの先生にも引き継がれていました。成長の遅い子どもに卒園まで寄り添って保育してくださったこと、本当にいい先生と園に恵まれたなと思います。
異動してからお会いできなくなったけど、O先生、本当にありがとうございます。あれから8年たった今でも、先生の言葉は私の支えです。
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名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」、あるいは「どんなもんだい!」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。