仕事中にトラブルに巻き込まれ、警察沙汰に。恐怖で震えと涙が止まらない。
けれどその日の帰り道にあったのは、あたたかな出会いでした。
千葉県在住の30代女性・Kさんの体験談。
<Kさんからのおたより>
10年ほど前。私は受付で働いていました。
ある日、お客様同士がトラブルに。仲裁に入り対応をしていると、片方の男性が「コイツの住所を教えろ! さもなくばお前を攫うぞ!」と壁を殴りドアを蹴りながら脅し迫ってきました。
警察が来てその場は収まりましたが、私は恐怖で震えと涙が止まりませんでした。
タクシーに乗って帰っていると...その日は念の為タクシーで帰る事に。場所だけ伝え乗車していると、運転手さんが「体調悪いですか?」と、気遣ってくださりました。
私は簡単に、その日あった事を話しました。すると、「それは大変だったね! 嫌だね〜怖かったね」と一緒に愚痴ってくれました。
少しスッキリしたところで「今度は気持ちが紛れる話をしようか! 面白い話と怖い怪談、どっちがいい?」と。
私は大好きな怪談話をリクエスト。怪談話で有名な芸能人の真似をしながら話す運転手さんが面白く、きゃーこわいー! と笑いながら盛り上がっていると、あっという間に家に到着しました。
最後に降りる時「色んなことあるよ。働いてりゃ嫌な事もある。でもこーやって愚痴ったり、笑ったりしてさ、乗り越えていこうよ!」と素敵な笑顔で言ってくれました。
あんなに怖かった気持ちを、運転手さんのあたたかい笑顔と言葉が消してくれました。
あの時の運転手さん、本当に本当にありがとうございました!
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名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」、あるいは「どんなもんだい!」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。