最新スピルバーグ映画『マダム・マロリーと魔法のスパイス』は人種差別も描いた話題作

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 2014年11月1日(土)に全国で公開予定の『マダム・マロリーと魔法のスパイス』は、老舗フレンチレストランを営む女性と、向かいにオープンしたばかりの対立する新興インド料理店が舞台。絶対味覚と呼ばれる才能を持つ天才シェフが作る料理で、対立関係に変化が訪れる姿を描いたヒューマン・エンターテイメントだ。

 小説家・リチャード・C・モレイスの処女小説「マダム・マロニーと魔法のスパイス(原題:The Hundred-Foot Journey)」を読んだプロデューサーのジュリエット・ブレイクが、物語に魅せられて映画化。フレンチレストランとインド料理店という、明らかにジャンルの異なるふたつの店舗が目と鼻の先に存在することで、モーツアルトが流れる優雅な空間の向かいでは、賑やかなボリウッド音楽が流れている。ブレイクは、一種の文化の衝突ともとれるこのシュチエーションにひかれたとのことだ。

 インド料理店を営むのは、故郷を追われヨーロッパで再起を果たそうと旅をしていたインド人一家なのだが、この設定にもブレイクはひどく共感したのだとか。というのも、ブレイク自身もドイツ系移民の娘なのだ。彼女は映画化にあたり、「この物語が私の心に大きく響いた理由は、このキャラクターたちが私の家族であったとしてもおかしくないと思えたからよ。人種差別、受け入れること、変わろうとする力。この作品には実に大切なテーマがたくさん描かれているわ」と語っているほどだ。

 そして、同映画が注目されている理由は、豪華なスタッフ陣にもある。原作者モレイスと面会して映画化権を得たブレイクは、数多くの製作会社にアプローチ。そんな中、この素材に感動したスティーブン・スピルバーグとオプラ・ウィンフリーがプロデューサーとして加わることになったのだ。両者が一緒に仕事をするのは、1985年の『カラーパープル』以来。内容はもちろんだが、それ以外にも見どころの多い映画なのだ。

(取材・文/角政光<bashment>)

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