[やまもといちろうのとっておき時事放談]

"カープ女子"人気に便乗!? 最下位ヤクルトが観客最多動員を達成か

 今年もあきれるほど故障者重傷者が続出して、ピクリとも動かず最下位を低迷した我らがスワローズですが、ヤクルトを除くセリーグ全体が今年は熱かったこともあり、観客動員という点では大変健闘した模様です。かつて神宮での広島戦と言えば、文字通り燕よりも閑古鳥のほうが賑わう感じの体たらくだったのですが、今年の広島の躍進はファンを大いに獲得して素晴らしいですね。スワローズにもイケてる女子がファンとして増えたりしないのでしょうか。

 嘆かわしいことに、故障者が出た影響でコンディショニングができていない投手が学徒出陣の趣で次々と神宮のマウンドに上げられては炎上するという、どこぞの国の太平洋戦争末期のような情勢になっており、溢れ出る涙を禁じえません。金が無いなら無いなりに、できるやり繰りはあるはずだと信じてファンは応援してきたのですが、比較的まともな監督と目された小川淳司さんですらこうですから、そう簡単には建て直しはできないんだろうなあと思ってしまいます。

 そんなヤクルト、規定打席に到達したバレンティンが足の手術のために終盤からはもうお休み。四番には貫禄の畠山が入り、消化試合なのに打線だけはほどほどに充実しているという不思議な事態になっておりますが、やっぱり勝てませんでした。2015年は真中監督だそうですが、監督が誰であれまず怪我人の有無でペナントのすべてが占われるヤクルトですので、コンディショニングには是非気を使って頑張っていっていただければと願う次第であります。

著者プロフィール

ブロガー/個人投資家

やまもといちろう

慶應義塾大学卒業。会社経営の傍ら、作家、ブロガーとしても活躍。著書に『ネット右翼の矛盾 憂国が招く「亡国」』(宝島社新書)など多数

公式サイト/やまもといちろうBLOG(ブログ)

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