東京都方南町にあるお化け屋敷『オバケン』で行われたウォーキング・デッド体験イベントに行ってきました。アメリカの人気ゾンビドラマ『ウォーキング・デッド』のシーズン5開始に合わせたイベントです。なお、筆者は今ちまちま追いかけてる最中でシーズン2の途中までしか見ていない。
それで、何より驚いたのが、脇役の一人であるダリルがすごく強調されていること。
整理券配布所の中に貼られたポスターでは、主人公のリックは左上に小さく映っているだけなのに脇役のダリルは右半分を大々的に占拠し、左下でも存在感を発揮しています。
お化け屋敷会場入口のパネルでもリック(右)と並んで存在感を発揮するダリル(左)。ダリルの方が武器を持ってるし主人公っぽく見える。リックとか、知らない人が見たらヒゲのおっさんにしか見えないのでは……。
このダリルというキャラクター、序盤に登場するメルルというキャラクターの弟という設定です。メルルは暴力的でジャンキーで性病持ちという三拍子揃ったエリートDQNであり、初期のトラブルメーカー。
ダリルはその兄を尊敬しているDQNという重すぎる十字架設定を背負って生まれたキャラクターなのですが、これが「不良が雨の日に捨て犬に傘を差してやるとすごく優しく見える」を地で行っており、はぐれた少女を単身探しに向かったり、仲間を命懸けで助けたりと、頼りになる逞しいDQNとしてメキメキ好感度上昇。
暴力的でコワイDQNが、その暴力性を敵に発揮してくれたら頼もしいよね、というアレです。登場時の「兄に負けず劣らずの話の通じないトラブルメーカー」のイメージはあっという間に払拭され、もはやチームの大黒柱といったイメージに。人並みに悩んだり苦しんだりしている主人公のリックよりも見てて安心できる……。
そんなダリルですが、やっぱり相当の人気があるようで、お化け屋敷で一緒のチームになったお姉さんも「ダリル……かっこいいよね……」とうっとりした眼差しで呟いていました。ダリルは既にフィギュア化もされているとのこと。FOXのシーズン1のページにはダリルのダの字もないし、写真も映ってないのに今やこの扱い……。ここまでダリルに人気が出るとは制作側も思ってなかったんでしょうね。
肝心のお化け屋敷の内容は、並び順で4人ずつパーティーを組んで4つのミッションを攻略していくというもの。知らない人たちと一緒にゾンビだらけの中を冒険するとか、ある意味、原作準拠ですね。寝ているゾンビさんから鍵を奪ったり、車に乗ってゾンビを轢き殺したり、ゾンビが徘徊する暗闇の中じっと息を潜めたり、迷路を探索しながら銃でゾンビを撃ち殺したりして、最後に記念撮影。
ダリル! またお前か!!
著者プロフィール
作家
架神恭介
広島県出身。早稲田大学第一文学部卒業。『戦闘破壊学園ダンゲロス』で第3回講談社BOX新人賞を受賞し、小説家デビュー。漫画原作や動画制作、パンクロックなど多岐に活動。近著に『仁義なきキリスト教史』(筑摩書房)