ドイツ、オーストリア、ハンガリーなどの一部の地域に古くから伝わる伝説の怪物『クランプス』。
彼らは毛むくじゃらの皮膚を持ち、鋭く長いツノ、大きく開いた口にドラキュラのようなキバが生えている。
表情は怒りそのもので、雪深いクリスマスシーズンに現れ、悪い子供や若い女性に対して罰を与えるという。しかし、良い子供には聖ニコラウスがお菓子や人形などのプレゼントをしてくれる。
ドイツのバイエルン地方では、毎年12月の上旬になるとクランプスが野外を練り歩き、悪い子供や女性に注意や罰を与えてまわる(特に12月5日は暴れまくる)。
クランプスの武器は鎖(くさり)で、言うことを聞かない悪い子供はその武器で……。
まるで日本の秋田県で伝わる伝説の妖怪『なまはげ』のようである。いや、怪物のコンセプトや行為は『なまはげ』そのものともいえよう。