日本シリーズの出場権を賭け、CSファイナルステージで巨人と熱戦を繰り広げる阪神タイガース。決まれば日本シリーズ出場は2005年以来となる山場を迎えているが、「実際には選手よりコーチ陣の方がアツくなっている」との情報が寄せられた。
CSファーストステージ(10月11日、12日)で広島カープを撃破。CSファイナルステージは見事、巨人との〝伝統の一戦〟のマッチアップとなった。広島戦の勢いそのままに、阪神が連勝。王者・巨人を圧倒している。
ペナントレースから阪神を見続けてきた球団関係者は、
「シーズンは2位で終わりましたが、ここまで“巨倒”を合言葉に打線やローテを組んでいる。今のところがすべて上手く回っている感じ」
と分析。
「優勝を逃したけど、日本シリーズで日本一になれば再度、来季の年棒を上げられる、またとないチャンス。その辺りの本気度が、巨人を圧倒的に上回る結果を残しているのでしょうね」
とも語り、選手のモチベーションは上々のようだ。だが、主役である選手以上にこの場面に意気込んでいるのが、和田政権を支えるコーチ陣だという。どういうことか?
解説者への〝再就職〟を見越して情報漏洩!?
前出の球団関係者が語る。
「ポストシーズンでの活動期間が長ければ長いほど、万が一クビを切られたときに再就職活動には時間を要します。今年、タイガースの和田豊監督は1年間の契約延長が決定しました。ただし、ペナントで優勝を逃した罰をコーチ陣が被ることは避けられない。ところが、日本シリーズまで進出し、もし日本一にでもなれば話はだいぶ変わってきます。コーチをクビになって解説者になるにしても、有利な条件を引き出すことができるからです。そこで『なりふり構わなくなっている』と言われているのが、投手コーチの中西清起氏。8月に入ってから、様々な“情報漏洩疑惑”が現場で浮上している中西氏ですが、聞けば、来季再び解説者に戻ることを念頭に特定の媒体にだけ情報を流すスタンスを取っているようで、その評判は決してよくない」
今季限りで現場を去ると言われている中西コーチのほか、「黒田ヘッドも残留は厳しい」と言われており、他のコーチ陣も「チームに残れるかどうか、情勢は微妙」という。それだけに、
「“日本一になったチームのコーチ”という肩書きがつけば、他球団にしろ解説者にしろ仕事が取りやすい。そういう意味で、選手よりコーチ陣の方が日本一に向けて本気度合いが高い」(同前)
自分の再就職がかかっていれば、試合への取り組み方が変わるのは、当然といえよう。果たして、その執念は実るか!?
(取材・文/DMMニュース編集部)