【プロ野球】ソフトバンク新監督・工藤公康がすんなり内定しないワケ

 福岡ソフトバンクホークスと阪神タイガースの、日本一をかけた日本シリーズの火蓋が切って落とされた。3年ぶりの日本一を目指すソフトバンクに対し、1985年以来29年ぶりの日本一を目指す阪神。その勝敗が気になるのはもちろんだが、クライマックスシリーズ前に秋山幸二監督が辞任を発表したことで、ソフトバンクの次期監督も話題になっている。

工藤公康氏で一本化もまだまだ本決まりではない

 すでに同球団(当時ダイエーホークス)OBの工藤公康氏で一本化され、日本シリーズ終了後に発表されるとの報道もあるが、まだまだ本決まりというわけではないようだ。あるスポーツ記者はこう証言する。

「工藤氏は、西武、ダイエー、巨人の3球団をエースとして日本一に導き、通算224勝をあげるなど投手としての実績は十分。その経験と実力をかわれ、2011年に横浜を買収したDeNAから監督要請を受けたのですが、就任直前になってご破算になったのは記憶に新しいところです。原因は、高田GMとの選手補強やコーチ人事などにかんする意見の食い違いと言われていますが、そればかりではありません。当時の工藤氏は、まだ正式決定していないにもかかわらず、まるで監督のように報道陣への対応を繰り返していました。その姿をDeNA首脳陣が問題視したことも、白紙撤回となった大きな要因なんです」

 〝口は災い元〟とはまさにこのこと。そして今回も、その口が大きな障害になっている可能性があるのだとか。前出記者がこう続ける。

タレント気質を不安視する声も

「工藤氏は、現在ソフトバンクの会長をつとめる王貞治さんが監督のときに、ジャイアンツに移籍しているのですが、〝王さんは引き留めようともしてくれなかった〟と批判したことがあったんです。王さん本人は気にしていないようですが、球団内部では、会長を批判した人間を監督にしていいのかとの声も多い。また、秋山監督はどちらかといえば口下手で男気溢れるイメージがありますが、工藤氏はやはり口が先をいくタレント気質。そのため、王監督と秋山監督が築いてきた、野球の本質を磨いてファンを魅了するソフトバンクのカラーが、一気に崩壊してしまうことも危惧されているようなんです」

 そんな事情を知ってか知らずか、工藤氏はキャスターをつとめる『報道ステーション』(テレビ朝日系)に主演した際、司会の古舘伊知郎氏に監督就任をにおわせるようなフリをされ、言葉を詰まらせるという一幕もあった。3年前の失敗を繰り返すまいとの自覚からなのかは定かではないが、〝口〟を意識しているのは明らかといえよう。果たして、工藤監督は無事に誕生するのだろうか。

(取材・文/佐々木浩司)

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