プロ野球・日本シリーズは10月26日、甲子園で第2戦が行われた。ソフトバンクが2-1で勝ち、対成績を1勝1敗とした。シリーズ初登板、初回、柳田悠岐(26)のヒットを足掛かりに内川聖一(32)のタイムリーで先制。4回には4番・李大浩(イ・デホ、32)が左中間にソロホームランを放ち追加点。投げてはプロ3年目で初先発の武田翔太が7回まで3安打ピッチングと好投。リリーフ陣も守りきった。勝率5割にして地元・福岡に戻る鷹ナインだが、そのモチベーションは意外にも低いという。
「正直、テンションは下がっている」
試合後、秋山幸二監督は勝利インタビューに応じ、
「ハラハラドキドキしていました」
と苦笑い。エースの摂津が大事な2戦目で登板できない中、若き右腕に試合を託す形となったが、
「立ち上がりから、自分の形で試合に入っていたと思う」
と評価。最後は「一戦一戦、勝ちにこだわりたい」と締めた。
前日、頼りの先発・スタンリッジが5失点と滅多打ちに遭い、迎えた2戦目。落とせばCSから「負けなし」の阪神に勢いそのまま押し倒させかねない状況だったが、五分に戻したことで、地元で仕切り直せるチャンスを得た。さぞかし、ナインもテンション高く地元に帰るのかと思いきや、実はそうでもない。チームに暗い影を落とすのは、やはりCS直前に発表した秋山監督の「去就」だ。
試合後、取材に応じてくれたナインの1人が明かす。
「あのタイミングでの発表は、来季の組閣の問題とか、色々あると思うけど、正直テンションは下がっている。だって、アピールしたところで、来年は秋山さんはいないわけでしょ。かといって、手を抜くわけにもいかないし。表向きはファイティングポーズを取っていても、裏では『やる気が起きない』と嘆く選手って、案外多いよ」
また、この選手とは別のチーム関係者も次のように語った。
「交流戦でも慣れているはずのDH無しでの試合で、選手起用が後手に回っている。首脳陣への信頼感は薄まっており、危機感を感じる。短期決戦では、一度こうなるとなかなか元に戻すのは難しい。それでも、武田のように計算外の選手が活躍すればいいけどね……」
1勝1敗、五分で迎えた日本シリーズは闘いの場を福岡に移す。ベンチ内のムードでは若干、阪神が優勢の模様。鷹軍団の巻き返し、なるか。
(取材・文/DMMニュース編集部)