実物大・機動警察パトレイバーが破壊!事件化視野にガチ警察が出動

 10月23日~31日までの間、六本木ヒルズほか都内の映画館で開催される第27回東京国際映画祭で、思わぬトラブルが発生した。同映画祭には人気アニメ『機動警察パトレイバー』の実写版である『THE NEXT GENERATION パトレイバー』が招致されており、それを記念して六本木ヒルズには実物大のイングラム(主人公が乗っているロボット)が展示されていた。ところが8メートルもある巨大モニュメントが何者かによって一部破壊されてしまったのだ。

よじ登ったファンの仕業か

 事の顛末を関係者が語る。

「事件が発覚したのは、10月29日の11時頃。イングラムは普段はトレーラーの上に寝かしているんですが、デッキアップといって1日3回起こして立たせ、皆さんが撮影できるようにしていたんです。この日もデッキアップしようとしたら、指や腰が踏みつけられたのか、ぐらついてしまっていた。どうやらよじ登って撮影したファンがいたようで……。これではデッキアップしたときに落下する危険性があり、デッキアップを中止せざるをえなくなったのです。展示物を壊された損害もさることながら、パトレイバーはファンが多く、わざわざ遠くから足を運んでくださる方も多かっただけに残念でなりません」

 事態を重くみた関係者は警察に通報。現場には警察官による現場検証が始まり、物々しい雰囲気に包まれた。現場には防犯カメラが複数台設置されていることもあり、狼藉を働いた人間は今後立件されるかもしれない。

 現場検証を見ていたファンの1人は苦笑いしながらこう語った。

「警察をテーマにしたアニメの実写版で、警察沙汰になるなんて……ある意味、貴重な瞬間に立ち会えたとは思います。原作の中で、パトレイバーはよく壊れるんですが、それが本当に起きてしまった(笑)」

 突然起こったトラブルとあって、東京国際映画期間中の復帰は難しいかもしれない。せめて壊した犯人が見つかることを祈るばかりだ。

(取材・文/DMMニュース編集部 撮影/長谷川智紀)

ピックアップ PR 
ランキング
総合
エンタメ