【中央競馬・今週の狙い馬】
今週はG1の谷間だが、この先の大舞台を占う上で重要なグレードレースが目白押し。JCダートの前哨戦・みやこS、JCへ夢馳せるハンデ戦・アルゼンチン共和国杯のほか、2つの2歳重賞と障害重賞の注目馬をピックアップ!
今週末は東京・京都で5つの重賞
ままならないのが競馬だ。臨戦する人馬はもとより、馬券を購入するファンの皆さんも然り。予想を提供させていただく身にとっても同様である。熱視線を送った天皇賞(秋)のマーティンボロは14着。1番人気のイスラボニータに追随して失速したのだから、力負けと解していい。
大切なのは次だろう。極端な遅生まれで吸収力は凄まじい。華やかなステージで経験したもの。それらが心身に刻みこまれたことで、ワンランク上の馬になっていくのではないか。見限るのは簡単だが、信じ続けて今後も注目していきたいと思う。
落ち込む時間をくれないのがJRAさん。速やかに切り替えて今週のレースに目を向けていきましょう。なにしろG1の谷間には、5つもの重賞が用意されているのだから。
日曜日の特注はクリノスターオー、ホッコーブレーヴ
まずは、みやこS(11月9日/京都競馬場/ダート1800m)だ。クリノスターオーはアンタレスSで最下位に大敗して以降、調教担当者の変更や調整方法など厩舎一丸となって頑張り、平安Sに参戦。初の重賞Vを飾ってからは課題の気性面の難しさが払拭されている。
2番手に控えて前を交わすスタイルが板についたばかりか、前走では直線の入口で完全に3番手に落ちながら、盛り返して一気に抜け出した。大崩れが考えにくい現状を考慮すればこの馬を中心視するのがベターだろう。
一発ならチークピーシーズを装着する可能性があるソロル。ここ2戦が淡泊な敗れ方でどうも気持ちが入っていないように映る。もまれにくい極端な競馬と馬具の効果が合致すれば一変があってもおかしくないと個人的に考えている。
アルゼンチン共和国杯(11月9日/東京競馬場/芝2500m)はホッコーブレーヴに注目したい。昨年のジャパンCでは、いただいている予想のお仕事で▲を打った。12着に敗れたが、今年は大舞台で活躍しているのがうれしい。同時に本命ゴールドシップの対抗として期待した前走では前が詰まる不利。あれは悔しかった……。母の父ダンシングブレーヴの活力を受け、年齢を重ねて馬力は増すばかり。太めに映っても久々を苦にしないキャリアを信頼する。
土曜日の3重賞は距離適性とコース適性で狙う
ファンタジーS(11月8日/京都競馬場/芝1400m)はアクションが大きく、牝馬ながら迫力ある走りをするダノングラシアスが強力だ。伏兵なら、ウインソワレがおもしろい。前走は早め先頭で内にもたれながら押し切った。未勝利を卒業したばかりで伸びしろはまだまだある。
京王杯2歳S(11月8日/東京競馬場/芝1400m)のオープンザウェイは2頭のあいだを一瞬で割りながら、伸び負けたいちょうSの内容が印象深い。マイル戦で見せたあの反応よさと最後にちょっと甘くなったところが、初の1400mにピタッとはまる気がするのだ。
京都ジャンプS(11月8日/京都競馬場/障害3170m)はメイショウブシドウの地力が一枚上だがスタミナ型。スピードで押していけるレッドアーヴィングが、コース形態を利して持ち味を発揮する可能性はある。
- 藤村和彦(ふじむらかずひこ)
- 競馬解説者。1992年から2010年までデイリースポーツ社で記者、デスクとして中央競馬を担当。現在は、週刊『競馬ブック』誌上での「藤村和彦のインタビュールーム」連載、ラジオ関西「競馬ノススメ」(毎週土曜16時30分〜17時)レギュラーなど、フリーで競馬予想、競馬解説、コラム執筆などの活動をしている。
- 公式サイト/netkeiba.com|No.1予想 藤村和彦
(Photo by super ma-kun)