アニメ制作の過酷さを笑いに換えて! 『アニメーション制作進行くろみちゃん』

| あにぶ
アニメーション制作進行くろみちゃん(C)大地丙太郎・渡辺はじめ・ゆめ太カンパニー


アニメーション制作の現場が所謂“ブラック”であることは、普段からアニメを見ていない人たちでもいくらか知っているだろう。アニメファンなら、尚更である。

そんな過酷な業界の裏側を描きながら、コメディとして仕上げることで、その過酷さを笑いに変換してしまったのが、この『アニメーション制作進行くろみちゃん』だ。

■主人公は新人の“制作進行”

『くろみちゃん』は、主人公・くろみちゃんが新人の制作進行として、アニメ会社に出社するところから始まる。
ということで、先ずは「制作進行」とはどんな役職なのかを説明せねばなるまい。

アニメとはご存知のとおり、絵をひたすら沢山描いて、それを順番に切り替えて見せることにより、まるで絵の中の人物や物体が動いているかのように見える映像物のことである。
現在の商業アニメにおいては、アニメーションの基点となる『原画』と、その原画同士のあいだを補完する『動画』合わせて、数千枚~数万枚に及ぶ絵を使っている。言うまでもなく、そんな膨大な枚数を一人や二人の人数で捌けるわけがない。
もちろんそのほかにも背景を描く人や、線画に色を塗る人、完成物を撮影する人も存在する。

そんなわけで、アニメというのは総勢数十人から数百人ものスタッフが集まることで作られている。各工程ごとには部署があり、それぞれ担当として割り当てられた作業をこなしているのだ。
で、そうなれば各部署やスタッフの間を行き来して、一つ一つの素材を集めたり、作業工程を管理する人が必要となってくる。
「制作進行」というのは、まさにそういったアニメ制作における雑務や管理をこなす役職なのだ。

■アニメ制作のブラックドタバタ劇

制作進行としてアニメ会社に就職した主人公のくろみちゃんだが、仕事にも創作活動にもトラブルはつきもの

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