「絶対に選ばれない流行語」大賞、1位は「地震なんかないよ!」

5月に一躍、時の人となった東森さん

 12月1日、ユーキャンが今年の新語・流行語大賞を発表しました。大賞を受賞した日本エレキテル連合の「ダメよ~ダメダメ」をはじめ、「壁ドン」「カープ女子」「マタハラ」などがトップ10入り。一方、ノミネートすらされていないものの、これこそ流行語になってもいいのではという新語も少なくありません。

 そこで「絶対にユーキャンが選ばない流行語大賞2014」と称して、筆者が独断と偏見でトップ10を決定してみました。今年起きたニュースを振り返りながら、上位3つを見てみましょう。

3位 ホーミングドッグ

 1月11日、相模原市で小学5年生(11歳)の女子児童が犬の散歩途中、行方不明になりました。「ホーミングドッグ」とは、その際に放り出された犬のこと。1匹で帰宅(「homing=ホーミング」)したことから名付けられました。この犬が帰宅したことで家族が異変に気づき、すぐに女児の捜索願を提出。3日後、誘拐・監禁された女児は無事、警察に保護されたのでした。

2位 チェックメイト

 3月3日、千葉県柏市で起きた通り魔殺人事件では、男性4人が刃物で次々に襲われ1人が死亡。5日、現場近くに住む竹井聖寿被告(24歳)が任意同行を求められた際、「チェックメイト」と声を上げました。チェックメイトとは、相手を追い詰めたときの「勝利宣言」。もともとはチェス用語ですが、人気漫画の主人公の決め台詞として認知されています。容疑者が叫んだとされる「ヤフーチャット万歳!」も急上昇ワードに。

1位 地震なんかないよ!

 5月5日午前5時18分、関東地方を中心とするマグニチュード6.2、最大震度5弱の地震が発生しました。その当時のNHKの中継に、「地震なんかないよ!」と叫ぶ酔っぱらいの女性が映ったことが話題に。後日、女性はタレントであったことが判明し、本人がニコ生で“謝罪”配信を行いました。自ら名乗り出たことから「売名行為」と騒がれましたが、真偽の程は不明。

 その他のトップ10入りは、以下の通り。

テクノうどん……7月に開催されたDJイベント。風営法グレーゾーンと話題に。

抱きしめる……ココスのハンバーグの焼き方に、「十分抱きしめてください」(=焼いてください)との表記があり、ネットを賑わせました。

サイゼ合コン……8月12日放送の『ノンストップ!』(フジテレビ系)で、小学生がサイゼリヤで合コンしている実態が明らかに。

サイゼ呑み……一方、大人たちの間ではサイゼリヤで安く呑むのがブームです。

パワーアップリニューアル……3月、全国各地のすき家が人員不足につき「パワーアップリニューアルのため、一時閉店」するも、一向にオープンしない事態に。7月、ゼンショーHD社長が「過酷な労働状況」を謝罪しました。

リアルマリオカート……コスプレをしてミニカーで公道を走る(マリオカートをする)人が続出。

汚ドル……11月。HKT48・指原莉乃が番組内で、「私が汚ドルです」と開き直り宣言をして話題に。

 来年はどのような新語・流行語が生まれるか、今から楽しみです。

(文/尾崎ムギ子)

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